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REGALシューズ。トレンチコートを着る日には傘を持たないほうがいい。

新型コロナウイルスは、靴にも影響を与えたというニュースを見ました。
ファッションリーダーのREGALが、50才以上の社員・再雇用社員の希望退職を募集するというもの。

リーガル、希望退職者に95人が応募
靴メーカーのリーガルコーポレーションは、2月15日に公表していた希望退職者の募集に対し、95人が応募したことを明らかにした。

テレワークを主とした在宅勤務が主な原因となっているようですが、私達の年代では、高校時代から憧れのブランドで、手に入れた時は、足を入れる前に手を入れる(手入れ)のが常でした。

今回の希望退職者の年代には、そんな靴へのステイタスを求めて就職した人も多いように思います。

トラッドは楽だったかも?

ファストファッションの時代であっても、そこにユーザーはいるものでひっそりと主張せずファンが支えていたのだと思います。

この靴を履くなら、この靴下を合わせたいとか、このヘリーンボーンのスーツなら、ウイングチップを合わせたいとか・・・。あの場所に行くなら黒のストレートチップとか、クールネックのウールのセーターにボタンダウンならコインローファーかなとか。

昔、靴墨にREGAL純正「チェリーブラウン」という銘品があったのを思い出す、ワイン色のコインローファー

昔、靴墨にREGAL純正の銘品「チェリーブラウン」を好んで使っていた。コインローファー

そんな楽しみがあったように思います。

これが、いみじくも拘りとか個性とかを盛んに表現しはじめてから、ファッションが何だかつまらなくなった気がします。

雪が降るとき傘を差すのか?

最近は、札幌のサラサラ雪でも傘を差している人を見るようになりました。足元がツルツル路面で不安定になるので、両手を空けておきたいというのが心情でもあります。それを表すように、男女問わずバックパック(リュックサック)のビジネスシーンも認知されて来ています。

雪に適した防寒と服で対応していくのが理想と思います。さらに、雪でも滑りにくい「スノー底」であったりと普段身についているものがほとんどです。

しかし、TPO(Time:時間・Place:場所・Occasion:行事)の提案が、靴から発信されていたように思えます。

最近はその提案は少ないというか、どんな靴を履くときにどんな服が必要なのかが曖昧で、わからなくなっている世代が多いように見えています。

 

メンクラ(Man's Club)80年代後半の広告

メンクラ(Man’s Club)80年代後半の広告、イタリアLOBB’S、アメリカBass、Hawkinsは当時イギリス

靴に主張があって懐かしい。Made in ~も自国生産が当たり前でした。それぞれのキャッチが楽しいところです。

REGALシューズと離れてしまったので、ちょうど25周年(古い!(>_<))87年の2月の広告です。

2月号の広告なので、ノンスリップのビブラムソールなんでしょう。

2月号の広告なので、ノンスリップのビブラムソールなんでしょう(MEN’S CLUB IVY SPECIAL’87より)

 

当時は、冬のスノー底としてラインナップがあって冬の定番の革靴でした。この広告にあるように「縁の下の力持ち。」がぴったりでした。

このようにアウトドアシーンがわかりやすいですが、ブランドと使いシーンが一致しているものが売れているように思います。形から入っているのですが、きっかけでありその後に体感する性能に人気が集まってきます。

手を入れる?

私の知り合いのお父さんの教えに

「靴を買ったら、足を入れる前に手を入れろ」

という言葉を、若い時に聞かされて今でも実行しています。

大切に扱うという事と、靴にクリームなどの保湿をしてから使いはじめるという事だと思います。REGALのシューズは、超高級の革靴ではありませんが80年代から持ち続けている物もあります。

その時を超える品質は、REGALの革靴を選ぶ理由に、グッドイヤーウェルト製法で作られているものが多いというのも一つだと思います。

(アンチ派は、重くてズングリしていてスタイリッシュではないという意見もあります)
この製法のよさは、使い捨てではなく「手入れによるコストパフォーマンスだと思います。
修理がきくことはもちろん、自分の足型を記憶していくことの履きやすさが継続していくことがあります。
ただ、お高くとまっている理由に、革靴についてまわるドレスコードの縛りばかりが目立ってしまいがちで、自由度が少ないようにも思えます。もっと闊達にしてカジュアルな革靴の履き心地を説明していく事をしていないように感じています。
「在宅勤務=ビジネスシューズ」という概念が、すでにドレスコードに縛られている販売者(生産者)顔が見えてしまいます。
一寸辛辣に発言してしまいましたが、
靴屋さんは、靴に夢を与えられると良いですね。
今日は、大荒れとなる天気予報でしたが、いつもの常用している3足の冬底の一つを履いて会社へ出勤しています。
スポーツシューズは、25.5cm、REGALは、冬少し厚手の靴下でも24.5cm

スポーツシューズは、25.5cm、REGALは、冬少し厚手の靴下でも24.5cmがぴったり。

スノー対応のソールは、そこそこの性能、最近流行しているMERRELLのようなノンスリップのガラス繊維があればなお安心できるんだけどなぁ~、と淡い希望・・・。
REGALオリジナルのスノーソール。スタッドレスタイヤのようなトレッドパターン

REGALオリジナルのスノーソール。スタッドレスタイヤのようなトレッドパターン

ここ数年、欲しいと思っているREGALの冬靴があって、くるぶしから上が隠れる「サイドゴアシューズ」がお気に入りなんですが、どうも背中の一押しが無いのです。
冬の初めには、氷でも滑らないという性能を訴求する商品、例えばMERRELL(メレル)の「ビブラムアークティックグリップ」とか、ビジネスシューズとは離れてブーツですがモンベルの「アイスグリッパー」などなど、転倒から身を守る事を優先してしまいます。
こんな日は、この革靴で、こんな靴下をチョイスして出かけたい
などで、「縁の下の力持ち」としてもファッションアイテムのリーダーとしていて欲しいと思います。
※表題に使った、「トレンチコートを着る日には傘を持たない」は、穂積和夫氏の「絵本 アイビーボーイ図鑑」の一節が、トラッドの一寸したカッコ良さだった気がします。
絵本アイビーボーイ図鑑

絵本アイビーボーイ図鑑

少し古い本ですが靴を「嗜(たしな)む」には名著です。
Kindle版がオススメです。

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