一つ余っているSlotは、使えたか?ProBook 470の場合。
HP ProBook 470 G3 Core i5 モデル
17.3inchの液晶に誘われて ProBook 470 G3 Core i5を購入
型番が示すように「中古」なのですが、家の中を気軽に持ち歩けて普通に早いPCを探していました。かといって「遊び」の要素をふんだんに盛り込むには、新品のPCの購入なら躊躇してしまいます。
最終的には、HPのサポートでメンテナンスをかけられるので、安心して作業ができます。
ソフトウェアおよびドライバーのダウンロード
このシリーズの液晶のサイズ違いのProBook430 G3やProBook450 G3などの情報は、比較的手に入りやすく、そのままこの470 G3でも使えるようです。
しかしながら2.5inchHDDをSSD換装は普通に記事になっていますが、M.2カードの増設に関しては極端に情報が少ないようです。
そのため、手探りでHP(ヒューレッドパッカード)の海外のフォーラムなどから入手しながら行ってみました。
HP ProBook 470 G3は、17.3inchの液晶で巨大です。
とりわけ、テレワーク時代にカメラが付いて,画面が大きいノートPCを探していました。中古PCは、Microsoft Officeが付いているモデルが人気で、価格の占める割合が高い割には引き合いが強いようです。
Microsoft 365 Personal以上の契約があれば、必要が無くなっています。
その意味ではOfficeが付いていないし、SSDでもなくHDDモデル、しかも自由に持ち運ぶための17inchのノートPCのモバイル性は全然よくないときています。
これは、Ultrabookとして長年?愛用していた「「DELL Inspiron 15z」が調子がわるいので、入れ換えようと思っていたのがきっかけでした。
もともと訳ありのPCのため、OSが立ち上がらなくことも多く、色々と難儀でした。
DELL Inspiron 15z
一番の不調の原因としては「mSATA SSD 32GB」の起動用の不具合とあたりを付けていました。カードと言うよりもスロットまでの回路の不調のような気がします。
mSATA SSDのカードを交換したり、Biosの設定を変えたりなどなど・・・。
mSATA SSD
これが時々起動しない現象に「自動修復」で起動するものの時間がもったいなく思えてきていました。また、本当に起動しなくなってHDDに保存されていたデータの救出が不可になる前に対策をと思っていました。
主に「FLAC」ファイル(※音楽ファイル)の保存用にしていたPCなので、もう少し速いPCを買おうか迷っていました。
保存ファイルをHDDからSSD化しておきかったのもその理由です。
※SSDに変更すると、大きなFLACファイルもストレスなくなり快適になりました。
また、あくまで趣味程度の使用で、しかもこのご時世のなか海外旅行も行けないので、モバイルノートという選択肢は早々に退けることになりました。
モバイル通信ができるSIMカード対応のノートPCも考えていたのですが今回は縁がなかったようです。
そこで選んだ理由をまとめてみました。
1,17inchの大きな液晶画面。(文字の大きさは1600×900(HD))
2,メモリの増設がDDR4の8GB×2枚差しの16GBまで対応
3,HDDモデルでしたが、手持ちのSSD約1TBに換装ができる。
4,M2 SSDスロットがありデュアルSSDが構築できそう(ダブルストレージ)
と遊び道具には持ってこいのPCスペックが気に入っています。
DATA移行と換装
DELL Inspiron 15zから取りだしたHDDのデータが問題無いかを確認。一応これを基にしてバックアップしていおきます。
起動エラーの解消が、目的の乗換です。アプリやソフトやOSの不具合などをなるべく引き繋がないように、クリーンインストールすることにします。以前から持っていたSSDを使っています。
そんなに、速度の早いSSDではないようですが価格はそこそこ現在でも安いです。
Ultimate SU630 2.5インチ SSD 960GB
新規インストール状態のWindows 10 を有名な、Acronis True Image 2021を使ってクローンします。リカバリーメディアのUSBがありましたが、現状をそのまま使うのが得策と思った次第です。
複雑な作業がいらないならAcronis True Imageの試用版をDLして無料で使えます。30日の期限がありますが、通常のこの作業なら十分な日数だと思います。
それよりも、PCのバックアップや設定が慣れていないなら、動画マニュアルがオススメです。
HP ProBook 470 G3に内蔵されている「HDD」とSSDの交換です。
無事起動を確認したら終了です。
ソフトウェアはすべて新規でインストールし直しています。「HP Support Assistant」で更新プログラムなどをインストールしておきます。
メモリを8GBから16GBへ
CFD PC4-17000(DDR4-2133) 8GB 260pin DIMMと同じ8GBを追加して16GBに
メモリのPanram(パンラム)シリーズは、老舗台湾のメーカー(CFD)で、購入時の8GBが付いていたこともあり、相性の問題がでにくいと判断し選択しました。
メモリ増設後、はじめて起動するとき「POST Error」の表示が出て止まります。内心焦ってしまいますが、「Enterキー」を押すと、通常の起動動作へもどります。
2E1-Memory Size Errorは、「Memory amount has changed since the last boot (memory added or removed).」とサービスマニュアルに書かれていました。
Wi-Fiカードモジュールの蓋を開けると・・・
Wi-Fiカードの横にM.2 SSD2280用のスロットがあります。
裏蓋の拡張性!Mini card M.2 2280 SSD
HPで公開されているスペック表には、
Mini card M.2 2280 SSD (NGFF), SATA-3
Supports the following drives:
● 256 GB TLC
● 128 GB TLC
と言うことで、2280 SSD SATA-3を換装することにします。
しかし、サポートは256 GB迄の容量のモデルがあるというだけですが、あえて512GBの M.2 2280 SSD を使って実験します。
SATA3のSSDカード512GB
こちらは、Windows10 OSではなく音楽専用ファイル「Music」でFLACを主に保管するようにします。
また、 M.2 2280 SSDは現在主流が「NVMe」の仕様になっています。速度の点からSATA3に比べて早いという特徴があります。手持ちに予備の「NVMe」があましたので対応できるか試して見ようと考えはしましたが・・・。
やめました!
NVMeの発熱のリスクは大きい!
これ、対応することがあっても速度との引き換えに、火傷をするほどの「発熱」が予想されます。冷却シートは必須ですがこの狭いノートPC内に収めるのは廃熱処理が不安になるので止めました。
SSDをデュアルに換装
定評のあるWD(Western Digital)のSSDを用意しました。
SSDカードには固定用ビスが付いていないので注意!
SSDカードには、固定用のビスが付属していません。交換ならもともと付いているモノがつかえますが、新たな増設ですので用意します。
たまたま、手持ちがありましたので使いました。正確では無いかもしれませんが、「M2.5*5mm」か「6mm」のように思います。
PCを立ち上げてM.2 2280 SSD SATA-3カードが認識しているか見て見ます。
Windows10標準のフォーマットして認識させます。
ミュージックフォルダ全体を、新しい(SSDカード)側へ移動して終了です。FLACなど比較的重いファイルでしたが、以前のHDD内で使っていたのに比べて読込も早く快適です。
これで、ミュージックフォルダ内のメディアをバックアップしておけば、楽曲は何かのときに被害が小さくて済みます。Cloudへ置くという方法も考えましたが、一応ローカルバックアップです。
HP ProBook 470 G3 本体付属のHDD500GBは、バックアップ用に。透明のケースが気に入ってます。
※おまけ:今回換装済みの残骸
手際よくやり過ぎてしまってパッケージの状態を撮影するのを忘れてしまいました。
ADATA SU630 2.5inch SSD 960GBとCFD PanramPC4-17000(DDR4-2133) 8GB 260pinメモリ
HP ProBook 470 G3に限っては、規格が合っていれば、相性の問題は発生しませんでしたし、不良品に該当することも無く順調に動いています。
スペック的には、爆速というまでいかず(本来の目的では無い)、使い勝手が非常によくなったという雰囲気です。
一部の換装記事には、空いているSSDカードスロットが認識しないとの情報もありましたが、SATA3規格の2280サイズであれば結果、認識していました。このSSDカードの発熱ですが、SATA3であることで、気にするレベルではないようでした。
今のところノートPCとしては、拡張性では高レベルだと思えます。
※拡張としては、簡単なレベルですが、データの移行などをともなう作業なので、このような換装作業は十分注意して行ってください。また、時期的に室内の湿度がなく乾燥している場合のメモリなど静電気には十分配慮して作業する事をオススメします。
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