電気が使えない時の家庭内インフラを分別する。
今回、北海道胆振東部地震で電気が使えずブラックアウトになった。氷点下が当たり前の冬だったらぞっとする。
8月のお盆が過ぎると冬支度、電気が止まるなんて考えていない!
お盆が過ぎると、各ストーブメーカーはホームセンターや家電量販店に並びます。ちょうど買い換えなどの需要が高まる時期でした。近年では灯油は、煙突式やFF、都市ガスやプロパンならFF式、意外と多いのがオール電化で蓄熱方式といずれも電気がないと使えなくなる。
灯油式の煙突タイプであれば、自然吸気を使って燃焼はできる。ただ、レバー位置を変更して燃焼室に灯油を出していく。さらに、上蓋を開けてマッチなどを落として点火させる。自動点火が当たり前なので、古い人間でさえ手順を忘れている。
もしかしたら、できないタイプで統一しているかも知れない。
灯油の目盛りを押さえて使うことになるので、通常の使い方にはならない。ひょっとすると、自然吸気で数十時間過ごすなら、部屋を暖めというよりも、ストーブのまわりに集まって暖をとるくらいか?
学生時代に使っていたアラジンストーブを緊急用に持っている。
ブルーの炎と臭いが少ないと当時から有名だったアラジン。電気ファンがなくてもガスのような青い火で燃焼する優れものだった。繰り出し式の芯タイプの構造で青い火を出すのだから、他のストーブに比べて、効率は比べものにならなかった。
当時は、シーズン毎日使って空だきをしなければ、3年間(シーズン)は使えた。学生時代の途中からだったので、1つの芯の予備を持っていたが使わず、その間はまったく交換しなかった。
当時友人も持っていたが、空だきをするとあっという間に芯がなくなる。
一時期、芯や交換部品が手に入りにくい状態が続いた。そろそろ、処分するしかないかなと思い保管していた。10年くらい前から、昔以上に部品がそろいメンテナンスをすると、構造が単純なので見事によみがえった。
以来、毎年冬のシーズン初めに点検している。
このモデルの前は、耐震装置が付いていなかった。これがあるだけで瞬時に火を消してくれる。
J380003シリーズは、J38シリーズと言われ、J37モデルになかった耐震装置(日本ノックダウン製品にはついていた)が初めてついた。続くJ39シリーズは、耐震装置が内蔵されてコンパクトになり外観はよりスタイリッシュに変わっていった。
この前のJ37モデルの時に、本国英国の部品を使わずに。日本製の部品にて作られるようになる。その信頼度が今の日本製のクオリティの高さを世界が証明していくことになる。
タンク内の古い灯油は使わないで、常にそのシーズンのモノを入れると、芯の寿命が幾分長くなる。空だきをしないことと、ブルーの火を保って赤い火を出さないこと。
メンテナンス部品が手に入るならパーマネントモデルに
一時期パーツが手に入りにくい時期があった。北海道内ではなかなか手に入らず東京へ行ったついでに替え芯を買ってくることもあった。最近ではAmazonでも楽に手に入るようになった。
今回、このような北海道全域が停電となり改めて、冬の暖房について考えることになりました。電気が止まる停電が長時間続く場合、デマなど流言飛語が広がって正しい判断を鈍らせます。
このアラジンのブルーフレームは、取り扱い上で2つの注意があります。
1,青い火を実現するために、燃費は悪い方だと思います。それによって、芯を痛める原因である「灯油の空だき」を起こします。私もちょっとうっかりしてしまいます。芯の交換を早めるのはこの「空だき」です。
2,気密の良くなった現代の住宅では、換気は時間を決めてが原則です。これもブルーの火を実現するために、必要な酸素の使用量が多いのだと思います。
現在のモデルは、安全なネットなどやけど対策もされています。北海道の人なら間違う事は少ないようですが、石油ストーブは「灯油」を使用します。決してガソリンなどの引火性の強いものを入れないでください。
灯油とガソリンの違いを「ろうそく」たとえると、
ろうそくに火を付けるとき、芯がないとなかなか火が付きにくいです。芯などがあればすぐ点きます。灯油の引火はそんな感じで、火が点きにくく、取り扱いがガソリンに比べて安心です。
北海道の場合は、冬期間灯油は手に入り安い環境です。その点、このアラジン ブルーフレームは、今回のような長時間停電の時に、電気を使わずマッチ一本あれば何とか暖を取ることができる優れものであると思っています。
いざと言うときの為に、替え芯を用意しておくと安心です。
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