あの会場に響きわたる清涼感を求めて
LOVE-抱きしめたいのシングル盤ーーレコードコレクションから引っ張りだしてみた。
ファンでもないのに、口をはさむのはいかがなものかと思いつつ、ひとつの事を目標に協業しながら作り上げる姿に愕然として書くことにしました。ただジュリーの歌の声質は好きですよ。
少し前に、老害をテーマにした「他人をバカにしたがる男たち 」を読んだばかりである。あの一報を知ったときタイミングがよかったのかこの本に書かれているような頑固じじいの話で一種の「あるある」なのだとも思っていた。
日経BP
¥880(2024/11/20 05:09時点)
この騒ぎを知ったのは、ネットのニュース。それから地上波で各局がニュースとして取り上げられていく。7000人くらいの人がこの会場前で中止の事実を知ったらしい、と言う概要が分かった。
公演する「さいたまスーパーアリーナ」のキャパから言って相当な人達が被害にあっただろうと想像していたが、ファンを中心に意外と多くの人がきてくれているな、とも思った。
それまでの報道は、沢田研二氏のプロ意識を揶揄する意見が多かったように思う。
当事者ではないが、たぐいまれな音質が心地いい歌声を聴けなかったのは悲しい事件だったのだと思う。
今の協業する仕事内容とはこんなものなのかと驚いた
日を変えて、報道の取材に沢田研二氏が この騒動にたいして自ら答える映像が流れた。
そこには「意地」という言葉が多く使われていた。それは言葉を換えるとプロ意識と同意語である。
観客が少なくても、一人でもやるプロ意識と観客が多くないとやらないプロ意識。
どちらの答えの出し方も正解だと思う。
しかし、この囲みの会見の映像を見てこれはおかしいと思ったのは、仕事の進め方である。
「さいたまスーパーアリーナ」の公演は、二年ほど前に契約した時の条項には、9000人を入れる条件があったようだ。
それが、イベンター(プロモーターも兼任であるような)「エニー」と事務所ココロとの公演の取り決めだったなら、当日までタレントである沢田研二氏に伝えなかったか嘘をついていたことになる。
昔、少ない人数でも歌った女性シンガーの話
話はかわるが、もう随分むかし40年ほどたつかな、札幌市民会館(現在:わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)に改装)でのこと。
先輩がファンだというので、コンサートにつきあった。私が誘われたという時点で客の入りはわかっていたのかも知れないと今となってそう思う。
ヒット曲もあり全国的には人気の女性シンガー。大きな会場には私も含めて20人足らず。
後ろの方に座る人を空いている最前列付近に座席に集めてそのコンサートは始まった。後ろの壁に反射する歌声が、普段と違った和音をつくり乾いた音が耳に届く。
曲が終わると精一杯の拍手をするが音が人が少ないので軽く感じる。
公演は、歌の余韻を山のように大きな形に残しすみやかに終了した。会場を後にするときフト感じた。
「こんな少ない人数でも歌うのかなぁ」と私が声を出した。
ミリオンセーラーこそ無いかもしれないが、レコードだって売れている。札幌いや北海道のファンが極端にいないのか、とも考えた。
ファンである先輩は、このコアなこの状態を少し楽しんでいるようでもあった。ファンとしてあんなに近い位置で歌を聴くなんてなかなかないことがわかっている。
「プロだから・・・」とぽつりと言った。
その時から、モヤモヤした気持ちだけが残っていった。
歌手というプロに対して、それを主催するプロモーター、このイベントに関わるすべての人がプロフェッショナルの仕事をしないのか?
その後も、コンサート会場を見てみたが、他の政令都市の規模の会場で、こんな事は聞いた事はなく札幌だけの特別問題なのか、と考えるようになった。
協賛するところも無関心・・・芸能の世界はこんなものなのか、とも若いながら感じたものだ。
その後も、ヒット曲などで話題になっていたが、札幌というよりも北海道では二度とコンサートをしなかった。
なぜ、スタッフは契約にある9000人という満席を作らないのか
沢田研二氏の言葉の中から推測すると、7000人くらいしか来なかった事実は、空席を黒布の覆うことをしている事から事前に分かっていたはず。
仮に9000人のチケットが売れていて、当日2000人が来なかったというのとは訳が違う。
アマチュアミュージシャンであれば、自分達で手売りも厭(いと)わない気持ちでチケットを売るが、今それをするのがタレント「ジュリー」に変わってイベンター(プロモーター)のスタッフ達だろう。
なぜなら、そう言う契約だから。
プロの意識が欠如していると言われるのは、沢田研二氏ではなくそれを主催して関わるスタッフ達である。
そんないい加減な仕事をして、本来の歌い手の最高のパフォーマンスとモチベーションを落としてファンに迷惑をかける。いったい何をやっているのか分からない。
昔の楽曲は歌わないと言われていますが、隠れファンの中には「宇宙戦艦ヤマト」のテーマソングを歌っていたと記憶する人もいるはず。
詩というよりも、声で泣かせてくれます。-ヤマトより愛をこめて
スタッフが一軒一軒ていねいに、会社に回って手売りをするなんて事は、働き方改革のもと時間が作れないといっても、チケット販売期間中に沢田研二氏との約束9000人を守らなくて良いわけがない。
時間が無いならITツールを使う
オフィシャルサイトで、今回中止に至った経緯を掲載している。もっと、インターネットでの情報管理を含めて運営してほしいものだ。通販販売サイトも今の法的な記載事項もなし、ショッピングカートの設置もない。
特定商取引法の表示義務もあるし、それらの個人情報の取り扱いについてのプライバシーポリシーの表記も必要。
これだと、ジュリーのファンの年齢層の50代~は、インターネットで怖くて購入しない。サイトも常時SSLでもEVーSSLさえもない状態。購入方法もFAXの申し込み。今家庭にFAXがあり稼働している家庭がどれだけあるかリサーチさえしていない。
この年代だって、孫の顔を見るのにLINEは使うしFacebookなどSNSで共有している。それがナイナイづくしである。
そのエビデンスを示すと、総務省が発行している「平成30年版 情報通信白書」によるとのインターーネット金融取引に関しては若い年代と変わらない比率で60代・70代・80代と使っている。
年齢が高いがインターネットの機能・サービスのうちSNSと金融取引も行っている。
・・・その一方、60代、70代では過去1年間にインターネットを利用したと回答した人の割合が、この9年間で10%以上増加している(図表4-2-1-1)。
60代以上のインターネット利用割合の増加要因としては、概ね2008年調査の50代以上の利用割合が、2017年の10歳年齢階層が高い層の利用割合と同程度であることから、新規利用の増加よりも、むしろインターネット利用者の加齢の結果と考えられる。
総務省が実施している「通信利用動向調査」 個人のICT利用より
と分析している表は(図表4-2-1-1)に表されている。
昨年の2017年の利用率から、加齢によるインターネット利用者なので、高齢者であってもネット環境を使うことに躊躇しない世代が育っていることになる。
また、
イベンターのANY(エニー)もチケット販売をサイトで物販商品のように並べるだけで無く、ソーシャルネットワークで、扱いタレントの販促を計るなどをするべき最低限の仕事だろうと思う。
金融取引もするような年配者の優良顧客が、SNSやネット購入しないとでも思っているのか。
そして、このチケット販売のサイトが、また醜くて常時SSLも設置されていない「
チケットポート」。
(※現在は改善されています)
ショッピングカートの部分はSSLが設置されているので、セキュリティには一応問題はないのかもしれないが、インターネットの検索SEOに対しても最適化する気がないと思われても仕方がない。
チケット販売で検索順位を上げる努力をしていないという事は、チケットを買いに来る人が少なくなる事を意味している。まさに、今回の沢田研二氏の2000名分のチケットが売れなかった理由の一部になってると思う。
記者を前にして、公演の中止を述べた沢田研二氏。
それによって、いずれ「さいたまスーパーアリーナ」で公演するかも知れない。もし、不満のまま公演を続けていたら、二度とここで公演することはないだろうと思う。
ファンのためのは、この判断がプロとして正しかったように思う。
あとは、「さいたまスーパーアリーナ」で満員の公演をするだけである。
協業するならネットの検索順位を上げる
「手売りなんかやってられるか!」と言いながらタレントとの約束が守れないならネット検索順位を上げて勝負ぐらいしてほしい。
芸能界の仕組みがどうなっているか知らないが、沢田研二氏に「自分の実力不足」と会場を満席にできなかった理由を言わせる協業のスタッフは恥ずかしい。本来向かうべく顧客ターゲットは同じはずなのに、たったひとりの責任にする。
スタッフの方が本当は実力も努力も不足しているのでは無いかと思う。信じて一緒に大きな目標を達成するために一緒(協業)するのではないのか!
チケットの販売を促進したいなら、SEOの勉強くらいしてくださいよ、スタッフさん。
コメント