新型コロナウイルスは、靴にも影響を与えたというニュースを見ました。
ファッションリーダーのREGALが、50才以上の社員・再雇用社員の希望退職を募集するというもの。
テレワークを主とした在宅勤務が主な原因となっているようですが、私達の年代では、高校時代から憧れのブランドで、手に入れた時は、足を入れる前に手を入れる(手入れ)のが常でした。
今回の希望退職者の年代には、そんな靴へのステイタスを求めて就職した人も多いように思います。
トラッドは楽だったかも?
ファストファッションの時代であっても、そこにユーザーはいるものでひっそりと主張せずファンが支えていたのだと思います。
この靴を履くなら、この靴下を合わせたいとか、このヘリーンボーンのスーツなら、ウイングチップを合わせたいとか・・・。あの場所に行くなら黒のストレートチップとか、クールネックのウールのセーターにボタンダウンならコインローファーかなとか。
そんな楽しみがあったように思います。
これが、いみじくも拘りとか個性とかを盛んに表現しはじめてから、ファッションが何だかつまらなくなった気がします。
雪が降るとき傘を差すのか?
最近は、札幌のサラサラ雪でも傘を差している人を見るようになりました。足元がツルツル路面で不安定になるので、両手を空けておきたいというのが心情でもあります。それを表すように、男女問わずバックパック(リュックサック)のビジネスシーンも認知されて来ています。
雪に適した防寒と服で対応していくのが理想と思います。さらに、雪でも滑りにくい「スノー底」であったりと普段身についているものがほとんどです。
しかし、TPO(Time:時間・Place:場所・Occasion:行事)の提案が、靴から発信されていたように思えます。
最近はその提案は少ないというか、どんな靴を履くときにどんな服が必要なのかが曖昧で、わからなくなっている世代が多いように見えています。
靴に主張があって懐かしい。Made in ~も自国生産が当たり前でした。それぞれのキャッチが楽しいところです。
REGALシューズと離れてしまったので、ちょうど25周年(古い!(>_<))87年の2月の広告です。
当時は、冬のスノー底としてラインナップがあって冬の定番の革靴でした。この広告にあるように「縁の下の力持ち。」がぴったりでした。
このようにアウトドアシーンがわかりやすいですが、ブランドと使いシーンが一致しているものが売れているように思います。形から入っているのですが、きっかけでありその後に体感する性能に人気が集まってきます。
手を入れる?
私の知り合いのお父さんの教えに
という言葉を、若い時に聞かされて今でも実行しています。
大切に扱うという事と、靴にクリームなどの保湿をしてから使いはじめるという事だと思います。REGALのシューズは、超高級の革靴ではありませんが80年代から持ち続けている物もあります。
その時を超える品質は、REGALの革靴を選ぶ理由に、グッドイヤーウェルト製法で作られているものが多いというのも一つだと思います。