2011年8月21日 道南の最高峰の狩場山へ
北海道夏山特選34コースのなかに、狩場山も取り上げられています。
毎度のことなのだが、北海道の山では、登山口に「○▼月○●日、熊の出没・・・」と書かれている。特にこの季節は・・・。ここ狩場山は道南の最高峰であり、ヒグマの出没も多い。
今日は、おくれて、登山口に到着。
数台とめることのできる駐車スペースは、さすがに満杯である。
ちょっと手前の降りたところに駐車する。さすがゆっくりと来たら、4時間弱もか
かってしまった。午前10時出発は、遅い方である。
ここに来た理由は、ドラゴンウォーター(炭酸水)にちょっと興味があったのと、
キャンプ場をベースにできるかの確認をしたかったからだ。
賀老高原キャンプ場があり、ロケーションも良く、登山口には近いので最適なのだがどうもここにテントを設営したい気にならない。
設備もいいのに、持っているケータイのキャリアは圏外となるのが問題で、天気や気象などの情報がラジオだけというのも前日からの状況を確認できないというのが一番の理由かもしれない。
前もって登山口に来て、車中泊で朝から登るというのが便利なようだ。(しかし車中泊して山へ登るというのがあまり好きではない)
最近は、そんな理由もあって、ベースとなるキャンプ場なり、宿泊施設などのロケーションを気にしながら登山を楽しんでいる。
熊の陣地を借りる気持ちで登山する。
朝早くから登り、下山してくるパーティが、4合目ぐらいですれ違う。
それから、次々と下山してくるたびに
そして
「熊、いました、これからだと運が良ければ、見れるかもしれないし、出会うかもしれないし・・・」
なんだか、熊遭遇トレッキングになってきてしまった。
熊スズを鳴らしながら、見通しの効かないところはとくに注意しながら・・・。
ただし、北海道の登山は熊との共存の必要性も感じるので、一概に恐怖とばかりでは、楽しみがスポイルされる(登山では、出会わない方がイイに決まっている)
登山道では、あまり熊の領域に踏み入れる事が少ないだろうから・・・。どちらかというと、「釣り人」「山菜採り」など熊の領域に自ら入る方が遭遇の確率は多いと思う。
熊さんの領土を、ちょっとだけ使わせてもらっている位の意識で登ることかなぁと。
熊の話題のあった8合目付近である。
随分景色が開けているが、晴れていた天候もここでは、雲の動きも早く、頻繁に視界が遮られるくらい雲がかかってくる。
遠くを見渡せる内に「コンパス」で方位と位置を確認しておく。
とくに、完全に覆われることもなく山頂へ向かうことができた。
「南狩場山(1464m)」に登頂
よくいわれている、「ここが山頂?」
着いてみてがっかりする。「南狩場山(1464m)」に登頂(*^^)v
この山を越えて、本当の狩場山の頂きがある。
一度なだらかになって、親沼と小沼がつづく。
小沼はびっくりするぐらい・・・小さい
かわいい?
近くの山で、雷が聞こえてくる。多少風もでてきたか・・・・。
笹が登山道にかぶり、足元が見えなく、さらにくぼみも細く足を取られる。
笹が風で揺れ、擦れた音が不気味に感じる。熊を見た目撃証言がそう感じさせる。
トレッキングポールは登りではあまり使わないので、手でかきわけながら進む。
山頂の「小さな鳥居」が見えてきた。あとひと踏ん張り。
狩場山山頂!
約3時間でやっと山頂に立てた。
天気が良ければ近くの日本海も見えるのだろうがまったく見えない。
コンビニで用意した「おにぎり」を食べる。ちょっと「汁っけ」が足りないので、ガスコンロで湯を沸かして、持ってきた「カップ麺」に湯を通す。
凍らせてきたペットボトルのスポーツドリンクも程良くとけて飲みごろ。
雲行きも悪くなってきたのと、雨が来そうな雰囲気の雷。
さっさと、撤収開始である。自分達の食事のゴミをリックおさめ、「熊出没」防止に周りのゴミも一応拾って回収。
こんなに雨が降ったのか、もう日差しがさしている。下山開始
多少、登りに比べて下山の方が早いはずだが8合目付近から小さな雨粒が・・・。
「とうとう来たか!」
そんなに強い雨に当たることは無かったが、登りと同じぐらいの時間がかかる下山スピードだった。自分達は、雨にまともにあたっていないのだが、下に行くほど、登山道が強く濡れている。
結構な量の雨が降った形跡がある。
木々からのしずくが、また多く垂れてくる。かなり、粘土質の登山道は、行きと様相を変えていた。
「滑る!!」
岩や根、笹の茎に足を置くと、スルッと足を取られる。慎重に下山することにする。
トレッキングポールの力が発揮されている。
雨具を来たりしながら、約3時間ほどかけて下山。
さすがに、この時間は登って来る人はない。
二合目付近の登山道に「熊の糞」があったのは登りでチェック済み(比較的新しいササ色だった)なので、熊の存在は下山のパーティに言われなくてもわかっていた。この糞のおかけで、熊には慎重になって登った。
登山口に着くと、さすがに自分達以外の「車」はもうなかった。
車のボディ表面をみると、たしかに雨の量は多かった、そんな雨粒の跡が。
一通り、身支度をして、移動の準備。
念願?のドラゴンウォーター(炭酸水)
雨上がりの後なので、吹き出し口を中心に。
こんなところなのか・・・。
湧き出たところを軽くペットボトルすくう。
炭酸ではあるが、鉄分が混じっている。数mlボトリング?するが、鉄分の強い温泉水のように空気に触れると褐変(かっぺん)するようだ。時間が経つほど「酸化」していくのだろう。
神の水と言われるくらい、鮮度が大事なのだと思う。
賀老高原まで降りて来た。
ちょうど清掃中で、露天風呂は抜かれていたのだが、内湯は使えるという事で、雨に打たれた身体をゆっくりと温めてくれる。
さすがに「本物の温泉」違う!
あまり、温泉を堪能すると帰りが大変なので、そこそこできりあげる事にする。
小樽経由で帰るルートにする。それは・・・久しぶりに、小樽の「ふじ寿司」によって旬の握りを食べてご満悦で・・・自宅へ帰還する。
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