三菱色鉛筆「2351」私的な歴史をたどってみた。

最後の1本
気にもかけていなかった「色鉛筆」の箱から取り出すと最後の1本となっていた。
パッケージは、歴史を感じさせる紙箱で、品番もそのままで現在も販売されていてファンもいるようだ。さらに、この三菱色鉛筆の「2351」は、今でもほぼパッケージを変えずに販売されていることに少し驚いた。
あと数ヶ月、さらに1年位はこの残り1本で過ごせるように思う。
パッケージを深々と見ることがなかったが、購入当時は600円の定価となっていて、10%OFFの値引きのラベルが貼ってある。
現在、この色鉛筆の使い方はネット注文書を出力した後の注意事項に使っている。
- 支払い方法は何であったか。
- 時間や日付指定はあるか。
- ラッピングや熨斗の指定はあるか。
- 特記(要望)事項はあるか。
さらに、どこの制作工場へデータ指定するか?などなど、
ケアレスミスが起こらないためのチェックに使い続けてきた。
結局、この色鉛筆、いつ買ったの?
現物があるのに、購入した頃の記憶がない。1980年代の後半から2005年位まで仕事が忙し過ぎて余裕のない生活をしていたように、サラリーマン時代から独立して、しゃにむに働いていた時代と重なる。
この色鉛筆を購入後も数本残っていた「コーリン鉛筆」の朱赤を併用していた記憶が残っているが、それは、書き味の違いが手の感触に残っているからで、いつ購入したかまではわからなかった。
ちなみに、コーリン製は、軟らかい芯圧で紙には濃く残るのが特徴で、一方、今使っている三菱製は、比べると芯が硬く腰があるという感じである。ただ、普通の色鉛筆シリーズに比べて軟らかいのは言うまでもない。
そこで、この購入時期を知るために今流行のAIを使って歴史考証をしてみることにした。
本体の色鉛筆と1ダースを収納する紙箱を切り分けて、現在の製品ページと比較して相違点を質問する形式にしてみた。
1,コーリン製からの移行したきっかけは、たまたま販売店に無かったからかもしれない。
その回答として、1997年に廃業しそのタイ工場が「コーリン」ブランドを承継しているので、その頃の購入の可能性。
2,持っているパッケージと鉛筆本体には、JISマークがついているが、現代の製品を見るとついていない。
JISマークが消えた理由: 1990年代後半の規制緩和以降、鉛筆工業協同組合の議論により、鉛筆は技術的に成熟・安定した産業であると判断され、JISマーク表示の指定品目から外れる流れとなりました。三菱鉛筆もこの時期にJISマークの表示を取りやめています。

JISマークの刻印
三菱鉛筆のサイトには、もっ詳しい内容が書かれていました。
これを受け、当社もJISマークを付けていた製品から表示を外しました。
3、1ダースの販売価格「600円」
箱の裏面に大きなヒントが残っていそうな気がしています。

600の表示
旧価格(600円): かつて「朱通し 2351」は、1ダース定価600円(税抜)で販売されていました。
改定時期: 2000年代後半以降、原材料(木材・芯材)の高騰により段階的に価格改定が行われ、800円、840円、さらには924円(税込)へと上昇しています。
ここまでの考察としては、28年から30年前ではないか、というのが浮かび上がってきました。
1989年4月導入された消費税3%との背景
はじめての消費税の導入は、日本の商品の表示に大きく影響したのは記憶している。この600円の色鉛筆の価格に消費税を導入されると18円がプラスになって618円(税込)の表記、または600円(18円(税))というような販売価格になっていたように思うがパッケージに関しては、暫定的に消費税導入前のままの物も多かった。
さらに、おつりとして1円の単位を使うようになりJANコード(POS用のバーコード)が付けられるきっかけとなった時期でした。
このため、商品レジはPOSレジとなってバーコードスキャンに変わっていく過程でもあり、日本の国中が大きな変化があった時期です。
話を戻して、このパッケージには「色鉛筆 K2351 朱通し 12本入 」に指定されたPOSコードが印刷されていません。

ラベラーで打たれた540円のラベル。
そこで、もう一度AIに聞いてみることにします。
ラベラーで貼られた値札「\540」とパッケージに貼られています。これは、購入時、消費税導入前のような気がします。
おっしゃる通り、その値札は消費税導入(1989年4月)前後の状況を強く反映しています。
定価600円の10%OFF = 540円:消費税がなかった時代、文房具店では定価からキリよく「1割引(540円)」で販売することが一般的でした。
消費税導入後であれば、レジで「540円+税(556円)」となるか、値札自体が税込み表記に貼り替えられることが増えました。手書きやラベラーで「540円」とだけあるのは、1980年代後半から1989年初頭に店頭に並んでいた個体である可能性を強く示唆しています。
「色鉛筆 K2351 朱通し」の使い方

こんな使い方なので、まだ残り1本を色鉛筆として削り芯を出すまでには暫くかかりそうです。
この色鉛筆は、独立前のサラリーマン時代のものという可能性がありました。昔から物持ちがいい方と言われていたので、あらためて不思議ではないですが、この時代背景は日本のバブル景気から少しずつ衰退の影が見える前だった気がします。
この、2351の朱赤の色鉛筆は、電動のえんぴつ削りや手動でもまわすタイプを使わず、手削りが、芯の折れなどに一番対応できるように感じます。
いきついた方法ですが、カッターナイフのこだわりとペンシルホルダーで究極まで使うということです。

普通の鉛筆では、切れ味最高のステッドラーもカッターナイフの両刃使用の鋭角研磨と呼ばれるオルファ製にはかなわない。ペンシルホルダーは、先端までホールド力がすぐれたものなら、小さくなっても使える。
最後に画像で締めくくります。
オルファのカッター刃にも触れたので、Pro用と言われる中でも0.38mm厚の両刃を使っています。切れ味が全く違います。
現在は、このようなパッケージで販売されています。

鋭角研磨と呼ばれているPro御用達?
カッターの方は、もう廃盤となっているリミテッドシリーズだったように記憶しています。
繊細な仕上げ、といってももう少しキレイに削った写真を用意したいところですが・・・。
今回取り上げた製品は、
すでに写真のモデルは無くなっているようですが、似ているリミテッド仕様があります。サイズや形は同じですが、色使いが違っていました。
PCでキーボードを打つようになっても、タブレットでタッチ入力やペン入力が主体になっている時代でも、鉛筆でチェックを入れるのは変わっていない。

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